薬師寺2010年10月31日

いつもはココまで、今日は思い切って中(有料)にはいるのだ!
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昨日は熊野古道HCが雨天中止になったので、めずらしくポッカリ時間が空いた。
AMは大丈夫との天気予報で、熊野に一緒に行くはずだった“ひでりんさん”と
東塔修繕前の薬師寺に行ってきた。
なんと、ココ続けて4回連続の西の京参りである。

奈良に越してきた頃、一度両親を連れて入ったハズだが、
改めて金を払って入場(入寺?)すると、
「ん~、全くおぼえてない!」

中は清々と広い

薬師寺は、今更説明するまでもないが、
世界遺産】である。
正確に言うと、【古都奈良の文化財】として、
東大寺・正倉院・春日大社・興福寺・元興寺・唐招提寺・平城宮跡
と共に、ユネスコに登録されている。

ちなみに、法隆寺法起寺と共に、【法隆寺地域の仏教建造物】として別に登録されている。


特に目当ては、国宝“東塔”。
110年ぶりの解体修理を来年1月より行う予定。
今は、事前調査で昨年10月より解体修理の事前調査が行われ、つかの間「遷都1300年際」に合わせて今だけ姿を見せている。
本来は11月より素屋根(本体を保護する屋根)工事が始まるはずだったが、来年1月に延期された。工期は、17年、18年、30年と報道機関に異なるが、当面この美しい姿を見ることが出来なくなる。
チャンスは今だけなのだ。

東塔
(google map3Dより)
国宝。現在寺に残る建築のうち、奈良時代(天平年間)にさかのぼる唯一のもの。総高34.1m。日本に現存する江戸時代以前に作られた仏塔としては、東寺五重塔、興福寺五重塔、醍醐寺五重塔に次、4番目の高さを誇る。屋根の出が6か所にあり、一見六重の塔に見えるが、下から1・3・5番目の屋根は裳階(もこし)であり、構造的には三重の塔である。仏塔建築としては他に類例のない意匠を示す。塔の先端部の相輪にある青銅製の水煙(すいえん)には飛天像が透かし彫りされており、奈良時代の高い工芸技術を現代に伝えている。こうした特徴的な姿から、この塔を評してしばしば「凍れる音楽」という評語が使われる。



西塔(google map3Dより)
東塔と対称的な位置に建つ。旧塔は享禄元年(1528年)に戦災で焼失し、現在ある塔は1981年に伝統様式・技法で再建されたものである。デザインは東塔と似ているが、東塔が裳階部分を白壁とするのに対し、西塔は同じ箇所に連子窓を設けるなどの違いもある。東塔も元々は連子窓であったが修復で白壁にされた。一見すると東塔に比べ若干高く見えるが、これは1300年の年月の内に、東塔に材木の撓みと基礎の沈下が起きたためであり、再建された西塔はそのような年月の経過を経験していないため、若干高く見えるとのことである。西塔の再建に当たった西岡常一氏によれば、500年後には西塔も東塔と同じ高さに落ち着く計算とのことである。

東塔、再建された西塔は建築の新旧だけでなく、何か佇まいが違うと感じていたのだが、やはり屋根の形をはじめ、細かい部分が異なるのだった。

尚、この2重になっている3重の塔は、ココの説法で、
「6階建てに見えますが、実は3階だてです。誤解(5階)のないように」
と言うのが定番であるのは有名である。

正直、寺社仏閣には興味がなかったのだが、
しかし、薬師寺は素直に美しく、時間を忘れて見惚れてしまう。。

天候と次の予定があり、長時間滞在できなかったが、この薬師寺の伽藍を見るだけでも十分に入場する価値があるので、年内に奈良をサイクリングされる方は是非コースに取り入れてはいかがでしょうか?

当然、歴史深い大和郡山「菊屋」も寄ってきました。